あかべこによるMotoGP入門講座

こんにちは、あかべこです。3回目の自己満ブログです

今回からは、観戦時に役立つキーワードなどについて紹介しようと思います!

今回は、サーキットやマシン、レースなどに関する用語について説明します。

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サーキットに関する言葉

ポールポジション

ポールポジションは、予選1位という意味です。レースを先頭からスタートできるため、とても重要になります。

ロウ(ロー)

ロウ(row)とは英語で「列」という意味。つまり、予選で決まったスタート順位の列を表しますMotoGPは1列に3人が並び、前から順に フロント(ファースト)ロウ、セカンドロウ、サードロウ、、、となっていきます。

グリッド

スタートする位置。

ピットレーンスタート

ペナルティーとかでピットの出口からスタートさせられること。普通のグリッドからスタートしたライダーがみんなピットの出口通過してからスタートするから最下位スタートのもうちょい悪い版のような感じ。でもMoto3では17歳ルーキーのアコスタってやつがピットロードスタートから優勝とかいうわけわからん事してて腰抜かした。

ホールショット

ホールショットとはスタート直後の第1コーナーにトップで進入すること。簡単に言えば良いスタート。

DNS

did not startの略で、決勝レースのスタートが切れなかったことを表します。F1モナコGPルクレールがこれです。

DNF

did not finishの略で、途中リタイヤなどで完走できなかったことを表します。

スリップダウン

コーナーなどでマシンを倒し込んだ際にタイヤのグリップを失い転倒すること。1番よく見る転倒

ハイサイド

コーナーなどでアクセルを開け始めた際などに急にリヤタイヤのグリップを取り戻すことでマシンがつまずいたようになること。ライダーがマシンから投げ出されるようにクラッシュすることが多い。酷いと鎖骨とか折れる

ファステストラップ

決勝レースで最も速い一周のタイム。F1と違ってファステストラップに対するポイントはありません。

グラベル

サーキットのアスファルト外にある砂利などが敷き詰められた減速帯のこと。

セクター

コースを4分割し、それぞれセクター1、セクター2というように呼びます。セクターごとにタイム計測ポイントになっているため、各ライダーの得意な場所、不得意な場所がわかります。

リアラップ

前走車など他のマシンに邪魔をされずにベストな状況でタイムアタックをできた周回のこと。単に「ラップ」と言うことも。

ワークスチーム、サテライトチーム

チームの運営に対する言葉で、ワークス(ファクトリー)チームはメーカーが直接運営しているチーム、サテライト(インディペンデント)チームはそれ以外のチームのことを指します。サテライトチームはメーカーからマシンを提供してもらっています。

 

バイクに関する言葉

カウル,シャシー(シャーシ)

マシンを覆うカバー。空気抵抗を低減したり空力によって最高速を稼ぐ。最近はF1みたいにウイング付いて開発競争も凄いことになってきてる。

タイヤコンパウンド

タイヤの柔らかさのことで、ドライタイヤはソフト,ミディアム,ハードの3種類、レインタイヤはソフトとミディアムの2種類があります。柔らかいタイヤは熱を早く持ち、表面が解け始めるのが早く、走り始めて早い段階からグリップが得られます。その反面タイヤが減るのも早いです。固いタイヤはその逆で、グリップを持ち始めるのが遅いのですが、耐久性があります。

なお、MotoGPクラスのタイヤはミシュラン、Moto2,3のタイヤはダンロップワンメイクとなっています。

スリップストリーム

長い直線で先行するライダーの真後ろを走ることで、自分にかかる空気抵抗を減少させて最高速度を稼いだり、前のライダーを抜き去ったりするためのテクニック。特にパワーの少ないMoto3クラスなどで有効なテクニック。

 

今回は、これだけ覚えておけばレース観戦中に困ることはないかなというワードをまとめてみました。ぜひ活用してみてください!

次回は、サーキットで振られるフラッグについて解説しようと思います!

 

 

あかべこによるMotoGP入門講座(2)

こんにちは、あかべこです。

今回は、MotoGPのレースウィークの流れについて解説していこうと思います!

 

MotoGPのレースウィークもF1と同じく金土日の3日間で、簡単に流れをまとめると、

金曜日→練習走行  土曜日→練習走行&予選  日曜日→決勝レース

というようになります。

 

曜日ごとに説明すると、まず金曜日の午前中にフリープラクティス(FP)1, 午後にFP2、土曜日の午前にFP3の3回の各40分前後のフリー走行があります。この3回のフリー走行でその後行われる予選の振り分けが決まるため、各ライダーはフリー走行と言えど全力でタイムを出しに行かなければなりません。また、レースでどの硬さのタイヤを選択するかなどもこの時の感触で決めたり、マシンのセッティングも決めたりします。MotoGPクラスのみ予選の前に30分間のFP4がありますが、これは予選の振り分けには関わらないため、決勝を見据えて同じタイヤで周回数を重ねるなど レースを想定した走行を行うことが多いです。

 

土曜日午後に行われる予選はQ1Q2の2回に分かれていて、Q1ではフリー走行総合の上位10名(Moto2,Moto3は14名)に入れなかったライダーのグリッド(スタート順位)を15分間で決めます。もちろん、1周のタイムが早いライダーから順に決勝がスタートです。しかし、Q1での上位2名(Moto2,3は4名)はその後のQ2に進むことができるため、Q1から熾烈な争いが見られます。

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Q2は15分間でフリー走行上位10名(14名)+Q1から進出の2名(4名)の合計12名(18名)でポールポジション(予選1位)を巡るとても熾烈な争いが繰り広げられます。 軽量クラスのMoto3の予選なんかではエンジンのパワーが低く車体も軽いため 前のライダーを後追いしてスリップストリームを使ってタイムを縮める作戦が多く見られますが、スポーツマンシップ的な面や安全面(先日のイタリアGPでは悲惨な事故があった)などから疑問視もされてきています。

Q1Q2方式で面白いのが、Q1で仮にQ2のトップタイムより速いタイムを出していても Q1上位2人に入れなければ後方からのスタートとなってしまうということがありえるということなんです。

予選はとりあえず見ていく方が分かるかもしれませんね。

 

日曜日がいよいよ決勝レースの日です。

午前中に各クラス20分間のウォームアップ走行があり、ここでレースへ向けた最終調整を行います。

決勝はおおよそ20周前後で行われます。MotoGP赤旗中断など一部の例外を除いてF1のようにピットに入ってタイヤを交換するということができないため、同じタイヤでレースを終えなければなりません。要するに、ライダーたちはただひたすら上の順位を目指すだけじゃなく、燃料の温存やタイヤの温存もしながらレースをしなければいけないのです。「最初から最後まで全力で走ってやる!」なんて考えでレースをしちゃうと タイヤがすぐダメになってタイムが落ちていったりグリップせずに転倒したり、あるいはガス欠してもう走れない なんてことになってしまうんです。

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レースで3位以内に入ったライダーに待っているのは、もちろん表彰式。表彰式では優勝者の出身国の国歌が流れ、おなじみのシャンパンファイトが行われます。レース中のクールさと表彰台での喜びのギャップを見るのはとても微笑ましいことです。

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今回はレースウィークの流れについて解説してみました!

次回は観戦時に役立つ用語などについて解説しようと思います!

 

あかべこによるMotoGP入門講座

こんにちは、あかべこです。

スソ多浪がF1に関するブログを書いていたのに触発されてMotoGP入門講座と題したブログを書いていきますのでよろしくお願いします!

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MotoGP(ロードレース世界選手権)はズバリ簡単に言うと二輪車のF1です。ヘッドライトやミラーなどの付いていない、レース用のプロトタイプマシンを用いてのレースです。

 

次にMotoGPの概要について

MotoGPには合計で3つの階級があり、軽量級であるMoto3(250cc単気筒),中量級のMoto2(765cc3気筒トライアンフ社製エンジン),そして最高峰クラスのMotoGPクラス(1000cc4気筒)となっています。

MotoGPクラスには現在11チーム,日本人1名を含む22名のライダーが参戦しており、メーカーは日本からはホンダ,ヤマハ,スズキ、海外メーカーはイタリアのドゥカティ,アプリリアオーストリアKTMの全6社が参戦しています。

レース数はシーズンによって変動しますが、世界各地のサーキットを転々として年間全19戦のレースが行われ、日本でも栃木県のツインリンクもてぎで日本GPが開催されています。

 

チャンピオンの決め方はF1と同じくポイント制を導入しており、年間で1番ポイントを稼いだ"ライダー""チーム"、そして"コンストラクター"(メーカー)がチャンピオンとなります。

 

ポイントはレース結果で決められ、15位までのライダーに下の表のポイントが加算されます。チーム2人の合計獲得ポイントがチームに加算され、コンストラクターは各メーカーで最も順位の高かったライダーの獲得ポイントが加算されていきます。

ライダーはもちろん、メーカーとしても"世界一"の称号は販売などマーケティング面で大きなアピールになるため、まさに各社の威信をかけた戦いと言えます。

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MotoGPはF1と比べ市販車へと活用できるフィードバックが多いということもあり、エンジンや車体の開発競争がとても熾烈です。

 

MotoGPの概要を軽くまとめてみました。

次のブログでは、レースウィークの流れについて解説していこうと思います!