あかべこによるMotoGP入門講座(2)

こんにちは、あかべこです。

今回は、MotoGPのレースウィークの流れについて解説していこうと思います!

 

MotoGPのレースウィークもF1と同じく金土日の3日間で、簡単に流れをまとめると、

金曜日→練習走行  土曜日→練習走行&予選  日曜日→決勝レース

というようになります。

 

曜日ごとに説明すると、まず金曜日の午前中にフリープラクティス(FP)1, 午後にFP2、土曜日の午前にFP3の3回の各40分前後のフリー走行があります。この3回のフリー走行でその後行われる予選の振り分けが決まるため、各ライダーはフリー走行と言えど全力でタイムを出しに行かなければなりません。また、レースでどの硬さのタイヤを選択するかなどもこの時の感触で決めたり、マシンのセッティングも決めたりします。MotoGPクラスのみ予選の前に30分間のFP4がありますが、これは予選の振り分けには関わらないため、決勝を見据えて同じタイヤで周回数を重ねるなど レースを想定した走行を行うことが多いです。

 

土曜日午後に行われる予選はQ1Q2の2回に分かれていて、Q1ではフリー走行総合の上位10名(Moto2,Moto3は14名)に入れなかったライダーのグリッド(スタート順位)を15分間で決めます。もちろん、1周のタイムが早いライダーから順に決勝がスタートです。しかし、Q1での上位2名(Moto2,3は4名)はその後のQ2に進むことができるため、Q1から熾烈な争いが見られます。

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Q2は15分間でフリー走行上位10名(14名)+Q1から進出の2名(4名)の合計12名(18名)でポールポジション(予選1位)を巡るとても熾烈な争いが繰り広げられます。 軽量クラスのMoto3の予選なんかではエンジンのパワーが低く車体も軽いため 前のライダーを後追いしてスリップストリームを使ってタイムを縮める作戦が多く見られますが、スポーツマンシップ的な面や安全面(先日のイタリアGPでは悲惨な事故があった)などから疑問視もされてきています。

Q1Q2方式で面白いのが、Q1で仮にQ2のトップタイムより速いタイムを出していても Q1上位2人に入れなければ後方からのスタートとなってしまうということがありえるということなんです。

予選はとりあえず見ていく方が分かるかもしれませんね。

 

日曜日がいよいよ決勝レースの日です。

午前中に各クラス20分間のウォームアップ走行があり、ここでレースへ向けた最終調整を行います。

決勝はおおよそ20周前後で行われます。MotoGP赤旗中断など一部の例外を除いてF1のようにピットに入ってタイヤを交換するということができないため、同じタイヤでレースを終えなければなりません。要するに、ライダーたちはただひたすら上の順位を目指すだけじゃなく、燃料の温存やタイヤの温存もしながらレースをしなければいけないのです。「最初から最後まで全力で走ってやる!」なんて考えでレースをしちゃうと タイヤがすぐダメになってタイムが落ちていったりグリップせずに転倒したり、あるいはガス欠してもう走れない なんてことになってしまうんです。

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レースで3位以内に入ったライダーに待っているのは、もちろん表彰式。表彰式では優勝者の出身国の国歌が流れ、おなじみのシャンパンファイトが行われます。レース中のクールさと表彰台での喜びのギャップを見るのはとても微笑ましいことです。

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今回はレースウィークの流れについて解説してみました!

次回は観戦時に役立つ用語などについて解説しようと思います!